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@@@@ 「粟谷能の会通信 7月号」 @@@@

《宇都宮能》
日時:7月31日(日)13時開演
場所:宇都宮市文化会館
演目:能『葵上』粟谷能夫 狂言『呂蓮』野村万作
料金(全席指定):S席3,000円 A席2,000円 B席1,000円
配役やあらすじなど、詳細はこちら:
http://awaya-noh.com/modules/piCal/index.php?action=View&event_id=0000000077
番組表がダウンロードできます。
チケットお申し込み先
028-636-2125 うつのみや文化創造財団
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《山口薪能》
日時:8月7日(日)18時半開演
場所:野田神社能楽堂
演目:能『船弁慶』粟谷能夫 狂言『磁石』野村萬斎 外、舞囃子、仕舞
料金(全席指定):S席10,000円 A席8,000円 B席5,000円 C席3,500円
配役やあらすじなど、詳細はこちら:
http://awaya-noh.com/modules/piCal/index.php?action=View&event_id=0000000078
番組表がダウンロードできます。
チケットお申し込み先
083-922-0666 野田神社
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今号は、『葵上』『船弁慶』をご紹介します。

まずは『葵上』から。
あらすじはコチラ
http://awaya-noh.com/modules/piCal/index.php?action=View&event_id=0000000077

ひとこと:
『葵上』は言うまでも無く、源氏物語を題材としたお能です。
題名は『葵上』ですが、中心人物はシテ・六条御息所です。足の遠のいた年下の恋人、光源氏に悩んでいる六条御息所。そんな折に源氏の正妻、葵上は懐妊します。
ショックを受けていた御息所は、気晴らしに加茂の祭に出かけます。車をたてて見物していると、葵上も偶然に祭の見物にやってきます。
葵上の従者たちは周りの牛車を無理やりどかし始め、ついには御息所の牛車も乱暴に押しやられてしまいます。車も壊れ、姿も顕にされ、恥をかかされてしまいます。
この『車争い』がお能『葵上』の重要な背景です。正妻に対する嫉妬、車争いの恨み、こういったものが色々に混ざり、御息所を生霊としてしまうのです。

さて、お能が始まると、まずは巫女の祈祷で、葵上を取り殺さんとする六条御息所の怨霊が姿を現します。このとき、車争いを踏まえて、「破れ車」に乗って現れます。
葵上本人は、舞台に登場しません。『出し小袖』というもので、病に伏せる葵上を表現します。これもお能らしい表現ですね。
御息所は恨みを述べ、このような姿と成り果てたわが身を恥じ、苦しみ、そしてついには鬼の姿へと変わってしまいます。

ここで中入りとなります。通常は中入りをせず、後見座で物着、というのが定型のようですが、今回は中入りをします。装束も緋の長袴を用います。
後場は生霊を鎮める横川の小聖との戦いとなります。『イノリ』と呼ばれる立ち回りをしますが、修験者が法力で鬼を祈り伏せようとするものです。
原作では御息所は死んでいないのですが、お能では最終的に成仏してしまいます。
原作をご存知の方は、色々な思いを込めてご覧になるのも楽しいでしょうし、まったくご存じない方でも、純粋に役者の動きだけで楽しめる、良くできたお能です。

⇒⇒能用語の紹介
『出し小袖』
舞台正面に、小袖を広げて置きます。これが病床の葵上の代わりです。葵上の役者を出すのでなく、その小袖を寝かせ、シテはその周りで演技、立ち回りをします。
舞台に人が多くならず、すっきりした外観になり、主役の御息所をはっきりさせる、また、生々しくなりすぎないという効果もあります。
シテはこの小袖に対して演技するので、とても重要な小袖です。


葵上詞章PDF
『船弁慶』
あらすじはコチラ
http://awaya-noh.com/modules/piCal/index.php?action=View&event_id=0000000078

ひとこと:
頼朝の不興を買った義経。『船弁慶』はその義経一行が落ち延びる最中の話です。
前場ではシテは静御前。義経との別れがテーマとなっています。静御前を都へ返すように進言する弁慶。義経はそれを受け入れ、静御前に都へ帰るように言います。
最後に門出の舞をということで静御前は一さし舞い、ついに別れとなります。
中国の呉越の例をひいて、今はこのような境遇であるが、また日の目を見るときがくる、という内容をクセでは舞っています。
物着で立烏帽子を召してから舞うのですが、これが静御前のお決まりの格好です。ですから、これを特に『静烏帽子』と呼んでいます。
後場は、前半の別れの悲しみ、綺麗な舞、の場面とは打って変わり、平知盛の幽霊(後シテ)との戦いになります。
薙刀を持ち襲ってくる幽霊を、船上の弁慶、義経たちが迎え撃ちます。弁慶が祈り、義経が太刀を抜き、ついには知盛の霊を追い払います。
シテの薙刀を使った勇壮な立ち回りが見所です。
通常、義経役は子方が演じるのですが、今回はツレとして、大人が演じます。
本来は可愛らしい子方と恐ろしい知盛の霊との対比が良いところなのかもしれませんが、皆さんはどういった感想を持たれるでしょうか。

⇒⇒能用語の紹介
『物着』
着替える場面です。船弁慶のように烏帽子をつけたり、または長絹などを身につけたり。舞台の上で、観客が見ているなかで装束を追加したりはずしたりします。

船弁慶詞章PDF
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