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《国立能楽堂定例公演》

日時:11月30日(水)13時開演

場所:国立能楽堂

演目:狂言『酒講式』野村萬 能『野守』粟谷能夫
料金:正面4,800円 脇正面3,100円(学生:2,200円) 中正面2,600円(学生:1,800円)

配役やあらすじはこちら:
http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/nou/2011/600.html?lan=j
番組がダウンロードできます。

チケットお申し込み及びお問い合わせ先
国立劇場チケットセンター
TEL:0570-07-9900 03-3230-3000(PHS・IP電話)
http://ticket.ntj.jac.go.jp/
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今月号は、『野守』をご紹介します。

『野守』

あらすじ:
出羽の羽黒山の山伏が、奈良の春日野に立ち寄る。
一人の老人に近くにあった池について尋ねると、これこそ野守の鏡であると言う。
なぜ野守の鏡というのか問うと、老人はその謂れを語る。
ぜひとも謂れとなった鏡を見たいものだと山伏が言うと、真の鏡を見ることは叶わないので、この池の水鏡を見るようにと言い残し、塚の内へ姿を消す。

中入

それでも山伏が鏡を見たいと、塚の前で祈っていると、鬼神が現れ、鏡に降三世明王や東西南北、果ては天から地獄の有様まで映して見せ、大地を踏み破って奈落の底へ消えていく。

詞章はこちらから:
野守詞章
http://awaya-noh.com/uploads/photos0/560.pdf

ひとこと:
春日野を舞台に『野守の鏡』をテーマに進行します。
前シテは野守の老人です。野守とは何かというと、野を守っている人、管理人のようなものです。
山伏が問うた野守の鏡の謂れですが、老人は2つの説を説明します。

まず一つ目。昔御狩が開催されたときに人々が鷹を見失い探しまわっていると野守が一人現れ、「この水の底に鷹がおります」と言う。
どうして水底に鷹がいるものかと訝しんで覗き込むと、水鏡に木が映り、その木にとまっている鷹を見つけることができた。というもの。
もう一つは、昔この野に鬼神が住んでいたが、昼は人の姿で野を守り、夜は鬼神となりこの塚に住んでいた。
その鬼神が持っていた鏡であるから、野守の鏡と言うのだ。というものです。

この二説を元にして、前シテは一つ目の説から老人を。後シテは2つ目の説を採って鬼神として登場させています。
前シテは池の水鏡を前に謂れを語り、後シテは鏡を手に持ち登場します。
後シテは山伏に鏡を見せるためだけに登場し、鏡に様々なものを映して見せます。
降三世明王から始まり、四方八方の世界、天界は非想天非非想天、そして大地は地獄の有様まで。
あらゆる世界を見せながら豪快に舞う、スケールの大きな鬼神の姿が、後場の見所です。
この鬼神が鏡を披露するためだけに登場してしまう辺りが、ある種の愛らしさを感も感じられます。

⇒⇒能用語の紹介
『べシミ』:
面の一つで「癋見」と書きます。(申し訳ありませんがベシの漢字は、PCの環境によっては表示されません)
口に力を入れ、しっかりと結んだ表情です。

『野守』に使用するのは「小べシミ」という種類の面で、閻魔様であったり地獄の鬼神系の役に使われる面です。
大べシミというものもあり、こちらは小べシミよりもさらに表情が誇張され、強いイメージになっています。
これは、主に天狗の役に使用されます。他にもいくつか名前のついた種類のべシミも存在します。
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